面接とため息

件の外資系金融機関の面接を受けてみた。

ひとことで言うと、普通に凹んだ。ため息すら出なかった。そもそも何が何だか分からなかった。「勝手」が掴めないのだ。

   

交わされた会話のごく一部を再現してみる。

私「はい、そこで中国業務推進室などの仕事をしてみたいな、と。。。」
面接官「あーでも実はあれ、中国人にしか出来ないから難しいと思うよw」
私「そうですか。。。」

私「先ほど伺った中で、7時半に帰宅できる、と言うお話はやはり意外に聞こえます。」
面接官「そう?つうか真夜中の2時か3時まで働くなんて馬鹿のやることだよw」
私「公務員は夜遅くまで働いていると聞きました。」←無意味な返し
面接官「あーあれね、あの人たちとは時間の概念が違うからw」
面接官「そもそも日本てもうだめだよねー、まず市場に魅力が無くて、…(以下長々と続く)」
私「そうですか。。。」

自分がしゃべった時間よりも面接官の与太話を聞いていた時間の方が間違いなく長い。面接官はさまぁーずの大竹をインテリにしたような風貌でしかも屈強そうであり、こちらまで自信がそこはかとなく漂ってきていた。しょうがないので私はいつも以上に平然としていた。おそらくこの辺が面接官の気に障ったものと思われる。幼稚園児の頃、祖父の法事のときにため息ばかりついていた為に親から後でこっぴどく怒られたことを思い出した。

「そうだっけ ぼくは淡々としなければいけないのだ・・・」 つげ義春ねじ式

「がんばれチヨジ! がんばれチヨジ!」 つげ義春「もっきり屋の少女」


そう、落ち込んだときに必要なものは少しのやる気と淡々とした態度である。今度こそ落ちたような気がするが、あまり気にせず頑張ろうと思う。取りあえず「ガンバル」と言っておけば世の中丸く収まるのである。たぶんだけど。