サマージョブ

5日間の予定の国土交通省インターン・通称サマージョブ「公共交通チーム」が全て終了した。疲れたけど、充実してて。。やっぱり疲れた。カフェインの過剰摂取で調子を崩しているのかもしれなかった。嘘だけど。


どこのもそうだろうけど、インターンシッププログラムはそれなりにしっかりしたもので、2日目、3日目は現地に行って先進的な地方自治体の取り組みに触れたり、あるいは赤字に苦しむ地方交通事業者の業務課の人間に取材を試みたりしていた。運行指令所に行ってCTC眺めたりとか。それ以外の主な時間は、地方運輸局にいた役人によるレクチャー(+質問)の後、他の学生参加者と一緒にグループディスカッション(略してGD)。そして最終日に、5・6人の若手官僚を前に3チーム合同でプレゼンをして、終了と言う流れ。


一つやってみて思ったのが、やっぱGDむずいよ、おまえ調子乗りすぎ、そういうこと。議論の「場」を支配して周囲をやり込めるだけならおそらくさほど難しくないだろうが、それは単に多少口の回る奴がやりたがる芸当に過ぎない。かといって、意見を出そうとして、んでもって心に留め置いて牽制し合うのはもっと良くない。別に就職がかかっているわけではないのだから。


理想は…誰かが適切に議論を仕切り(支配ではない)、アイデアが生まれやすい環境の下、自由にプレゼンを組み立てて行けることか。。「公共交通の活性化と地域振興」みたいな、ベタ過ぎて本気で反吐が出るようなテーマであっても、人それぞれ議論の「組み立て方」が違う訳だし、当然微妙な意見のぶつかり合いが生まれてくる。そういう参加者間の小さな軋みを無理矢理抑え込もうとして力強くしくじったのが去年のサークルの執行だった。


今年、自分が少しでも成長していることを見えない誰かに向かって証明するためには、何よりまず「思いついたことをそのまましゃべる」悪癖をどうにかすること。参謀役に徹すること。それでいて無駄な躊躇はしないこと。相手の考えではなく感情を忖度すること。MECEの思考プロセスへの導入が喫緊の課題である…




とかなんとか白々しいこと言ってお茶を濁してるから駄目なんだろう、とかいって自分自身を憂鬱に仕向ける機会は一つも見逃さないようにして、不慮の偶然をも故意に目をつぶることが最近のマイブームである。あながち嘘ではない。


インターン中に一番心に残ったのは、人事課の男の言った「俺は『立派な』プレゼンなんか期待していない」と言うコトバ。「市町村等を中心とした多様な地域の関係者による取組みの推進と国による総合的な支援が重要である」みたいな、滑稽なほどニヒルな官僚の作文を学生が模倣したところで、それはもはや笑えないパロディだろう。


国交省は、自分が思っていた以上に気さくな人が多かった。ガテン系とか、ヲタク系とか、商社系とか、キャラクターは様々だったけれど、皆一様に人当たりが良い。肩で風を切っているイメージは、少なくとも自分の接した人達にはなかった。少しモチベが上がったことが今回の最大の収穫だったかもしれない。来年どうなっているかは分からないけどやれるだけ頑張んなきゃと考えて(考えるだけ)、さっさと寝る。