企画会議5

5回目の企画会議が終わった。久しぶりに本腰を入れて拵えたカードを手にして臨んだ男子養成は、大した議論も無く、あっけなく通った。他の審議も同じような感じ。第二回、第三回が荒れていた事を思えば、少し寂しい感じもする。
まぁ、理由が無いわけではない。初めの頃と違って、内容に不備があるカードは少なくなったし、壇上でテンパる人も減った。その期の全体的な方向についても、新歓期ならいざ知らず8月も終わりになってから文句をつけても手遅れだろう。
根回しを通じて、先輩方と交流が深まったこともある。「会議であれこれケチをつけても、最終的には俺たちに跳ね返ってくることが分かるから、あまり厳しい事はいえない」と、ある先輩が言っていた。自分たちの期の企画が、上の方のよく分からないパワーにより次々と潰されたので、後輩には同じ思いをさせたくないと言う事かもしれなかった。
思えばこの半年は、なんだかんだでサークルに没頭していた気がする。一年の新歓期の頃に抱いていた認識とはえらい違いだ。執行で得た経験がこの先何かの人生に活かせるのなら、それに優る喜びは無いが、別に何かの役に立たなくても構わない、と最近思うようになった。

とまぁ一応達観してみたものの、執行はまだまだ終わらない。少なくとも10月の終わりまでは気合いを持続させると一人心に誓い、渋谷に行く。腹が減った。