ランダエタ

9時起床。特に用は無いが渋谷に行く。合宿用の冊子を持って帰ったり、保険の申し込みをしたりしつつ寮に戻る。
今日は、久しぶりにまともにテレビを見た。亀田興毅の「世界王者」決定戦。対戦相手がチャンピオンじゃない辺り、何だかなぁ。。とか思ってはいけない。試合は試合として楽しむべし。
序盤はランダエタのペースだった。亀田がガードしてようが関係なく細かいジャブを入れてくる。地味な展開だなと思っていると、中盤に入ってから形勢が逆転し始める。亀田の力強いボディーが効いて来た様だ。実況の「ダブルのフックが効いている」という声も勢いを増す。すごいな、ラウンド毎にコーナーに追い詰めている、ランダエタのダウンも間近か。。。
と思っていると終盤に入って再びランダエタが攻め始める。足の止まった亀田の頭に、ランダエタのコンパクトかつ確実なストレートが間断無く打ち込まれる。俄然試合は混沌としてきた。

結局、勝負は判定に持ち越され、亀田の僅差の勝利に終わる。決まった瞬間、一緒に見ていた寮の後輩が「何だかなぁ。。1Rのダウンもあるし、ランダエタっぽかったんだけど」と漏らした。僕も同感。ホームという地の利(会場は横浜アリーナ)が有利に働いた点は否めない。しかしその事を以って亀田の実力に疑問符を付けるのももったいない。亀田は手数を狙わず、ボディーブローで相手を消耗させてから攻める、というある意味かなり堅実でまっとうな攻め方をするボクサーと聞く。実際素人目にもそうだったし。
むしろ非難されるべきはジムや興行主じゃないか。そもそもこのマッチメイクの中途半端さがずっと引っ掛かっていた。何せ両者の体格が違いすぎる。出来レースにするつもりが、ランダエタの予想以上のスタミナによって目算が狂ったというのが良い線だろう。そんなに焦って「王者」に据えても、観てる方は逆に白けてしまうよ。場数を踏めば絶対もっと良い試合が出来ただろうにな。。。
テレビに向かって一通りありきたりな文句を言ったところで寝る。明日も休みだ。