コンパ部屋

久しぶりに外に出る。今日は塾の夏期講師研修があった。何時ものように学園長が活を入れていたが、その言葉は僕の頭に届く微妙な手前で鮮やかに上滑りして行った。僕の気分が塞ぎ込んでいたせいもあるのだろう、「生徒のため」「保護者のため」そんな美辞麗句が全てまがい物に聞こえた。
…相変わらず暗いな。余りに後ろ向きな事ばかり書いてるとペシミストと思われてしまう。傍目から見た行動とその表現に落差があるのか?というか、本当のところ僕は自分自身の事を全く分かっていないのかもしれない。「自己への『ナルシズム的』な近さが最大限に成立すると考えられる最も『内的』な領域においてすら、同時にまた『最も外的なもの』、最も一般的なものが見出される」とかいう、どこぞのドイツ人の発言が漸く分かってきたような気がした。もっとも、内省を貪るのが趣味で、書物にばかりかじり付いている、多少成績もよい大学生なら誰でも考えそうな事ではある。まぁなんでも良い。…
夏合宿の話し合いをし、買出しをし、渋谷で長話をし、鷺沼に戻った。上京している高校の友人が現れ、一緒に飲む。中学、高校の話で結構盛り上がった。ちなみにスミノフを1時間で450ML程空けた後、友人はものの見事に潰れてしまった。そこまで酔っていなかった僕は、ただただ友人の世話をするばかりだった。知らない間に夜が明けようとしていた。眠いのでもう寝る。