弥太郎

10時起床。敗北感にまみれつつ駒場に行く。適当に授業を受け、久しぶりに図書館でAERAを読む。魚住昭の記事が秀逸だった。現代の日本社会で権力を握っているのは政治家でも財界人でもなく、検察に代表される司法官僚だとか何とか書いていたような気がする。
思えば僕がガキだった(今でもガキだけど)90年代後半という時代は、戦後様々な経緯によってでっち上げられて来た「神話」がまたぞろ解体されていった時代だと言える。国家公務員の無謬神話、公共交通機関の安全神話、など。そうした中でまだしぶとく生き残っているのが検察の「勧善懲悪」神話だろう。政官財のトライアングル、巨悪に立ち向かう東京地検、と言う構図。今でも検察を悪し様に罵る事は何となく憚られるのはそのせいだ。
しかし魚住曰く、検察の捜査能力は年々低下し、それに反比例して一組織としての締め付けもきつくなっているらしい。このまま行くと検察の権威が地に落ちる事もありうる、みたいな結論だった。僕にはあんまり関係のない話だけれど。
バイトして、仕事先の先輩方とお酒を飲む。自分の2倍以上は生きているであろう人と話をするのは、ともかくも楽しかった。自分が最年少なので、しょっちゅういじられている事は確かだけれど。大人の金の使い方に驚き、たまプラから歩いて寮まで戻り、さっさと寝る。