久しぶりな事

サークルのコンパに行って、徹夜して、寮に戻って仮眠を取り、駒場でロシア語の勉強をする。
一次会は何時ものように恙無く終わり、僕はというとほとんど一人で酒を飲んでいたが、二次会からが少し違った。感極まった責任者がカラオケ店で号泣し始めたのだった。きっかけは分からない。同期の優しさに敏感に反応したのだろうか。酔って赤くなった顔を歪ませ、涙を流しつつマイクを握る姿はどこか間抜けで、尚見る者をもらい泣きさせる変な気魄が漲っていた。
人の涙を見たのは何ヶ月ぶりだろう、等と酔っぱらった頭で考える。4月の「とある出来事」以来?それにしてはブランクが長い。感情を昂らせるような出来事に事欠いたわけではないのに、と不思議だった。自分自身が緩慢な喜怒哀楽に中っていたのかもしれない。何でも良いけど。
ロシア語の勉強会は大いに助かった。人を頼るのは昔から苦手にしている僕だが、今学期は別。4時間やってはかどったかと言われれば大いに怪しいけれど。