ロゴスと深淵

人間Ⅱの講師が書いた本。5400円もするので近くの図書館で借りる。授業で主に取り上げられていたのが2章「こころの内は外」3章「人間の位置」だったのでそこだけ重点的に読んでみる。
なんか、「わたしたちの言葉はわたしたち自身に先立っている。心の「内」は言葉で捕らえない限り「見えない」。そして、私たちに共通する言葉によって表現された思考は、まさにその事実によって、常に他者に開かれている」みたいな、なんとなく当たり前のことをまじめに論じていた。
3章も、「躍動する生の極にあるエロティシズムが、その実もう一方の極にある個体の死の影(あるいは存在滅却の欲望)に深く彩られている」みたいな、何となく愛の流刑地みたいなことをまじめに論じていた。
もちろんそれだけではないけれど。